
黄泉のツガイ
黃泉雙使
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亞晨與月落
山奥の小さな村で暮らす、狩人の少年・ユル。彼は、野鳥を狩り、双子の妹・アサや村人たちと共に慎ましく日々を過ごしていた。しかし、そんな平穏な日常を切り裂く“竜の鳴き声”が空に響いて―― 穏やかな村に潜む伝承と謎、この村に隠された秘密とは?そして、ユルの運命は?謎と怪奇が交錯する新感覚ツガイバトル――息もつかせぬ幻怪ファンタジーが、今動き始める。
右與左
ユルの村での平穏な日常は、無残に終わりを告げた。上空からはヘリコプター、襲撃者の手には拳銃――結界を破り“下界”からやってきた者たちの現代の武器によって、村の人々は為す術もなく次々に殺されていく。一方追手から逃げるユルは、“番小者”のデラに導かれ、わけも分からぬまま、東村の守り神でもあるツガイ「左右様」を呼び起こす。 ユルは、契約により「主」として左右様を従え、姿を現した襲撃者とそのツガイと対峙し、眼光鋭く弓矢を向け――
德拉與華
唯一の家族と信じていた双子の妹・アサは偽物で、結界を破り東村を襲った眼帯の女こそが、血を分けた“本物の妹・アサ”と聞かされた。 襲撃者の狙いはユル――混乱しつつも、村の被害をこれ以上拡げないためにデラと共に村を脱出したユルは、デラと組んで番小者をしているハナと合流。自動車に乗せられ山を下り、戸惑いながらも、現代文明と社会のルールを少しずつ学んでいくユル。一方、とあるマンションにはジンの姿があった。
仁與月落
密かに「アサを捜し出して、両親のもとへ案内させる」という目的を左右様と共有するユル。様々な真実――ユルとアサが“夜と昼を別つ双子”であること、「解」と「封」の力のこと、両親のこと――秘密にされてきたことがあまりにも多く、デラにもハナにも、ユルは完全には気を許すことができない。 そんな中、着々と“下界のおきて”を覚えていくユルにも、新居が。束の間の休息ののち、アサの血のにおいを頼りに、ユルと左右様は捜索を開始する。
兔與龜
アサの血のにおいを頼りに、夜の都心を文字通り飛んできたユルと左右様。たどり着いたのは、人気のない倉庫街。そこには、ジン・ハルオ・アキオとそのツガイたちがいた。ジンの術中にはまり囚われてしまうユルだったが、左右様との独特な信頼関係と連携で激戦を切り抜けるのだった。 影森家の面々にユルが要求したのは「アサを呼び出し、話をする」こと。思いがけず早い兄との再会に浮足立つアサ。影森屋敷に向かう、ユルの思いは――
影森家與謎之襲擊者
ジンたちとの戦いののち、影森屋敷でユルはアサと再会し、両親の行方について問いただす。しかし告げられたのは、両親は母の故郷である沖縄に向かう飛行機の中で消息を絶ち、今はどこにいるかも分からないという事実だった。そんな、疑念と緊張が入り乱れる屋敷の外では、ユルとアサを狙う不穏な影が忍び寄っていた。突然の爆発音、見知らぬツガイの気配……予想していなかった新たな敵襲に、ユルと影森家は共闘の構えで――
亞晨與「解」
戦いの夜が明けた。捕らえた襲撃者たちの口を割らせるものの、黒幕にたどり着く情報は得られず、歯がゆい思いを募らせるユルと影森の面々。この襲撃事件で、村を出てからのアサの苛酷な日々を察したユルは、眼帯をした右目について尋ねた。「兄様には嘘をつきたくない」と言うアサは、自身の過去を語り始める。自分は一度死んでいる、東村の刺客に殺されたのだと―― そしてユルは、初めてヒトからの「殺意」を浴びせられた日の出来事を思い出すのだった。
疑念與確信
「兄様の理想のちっちゃくて可愛くて無垢な妹アサは、もう……この世にはいない」 アサが『解』の力を手に入れた経緯を本人の口から聞いたユルは、その壮絶さに何も言えなくなる。そして、自身が一度死ぬと『封』の力を得る、という真実に直面するユル。そこへ、デラがユルを迎えに影森屋敷を訪ねてくる。当主のゴンゾウから、朝食に招かれて情報共有を行った後、影森家に来ることを提案されるが、ユルは即座に断る。そして、自らの命を狙い、力を利用しようとする者たちへ、ある宣言をするのだった。
擁抱與細語
互いの情報を共有し合い、影森家を去ろうとするユルとデラ。ユルに駆け寄るアサは、両親が本当はユルも一緒に連れて逃げようとしていたこと、それができず後悔していたことを真摯に伝える。そして、掛けられた身を案じる言葉と背に触れた掌に、やはり本物の妹であるという確信をユルは噛みしめる。 気を塞ぐユルを見かねたデラによって、社会勉強として都心観光に連れまわされるユルと左右様。その一方で、影森屋敷では、侵入者たちへの尋問が開始されていて――
手長與足長
影森家を出て都心で買い出しをする最中、何者かにつけられている気配を感じるユルとデラ。尾行を撒くため、田寺家のマヨイガに入る一行の前に現れたのは、「手長足長」という人を喰らう邪悪なツガイだった。 ユルたちの尾行者をあっけなく殺す手長足長。何百年も前、病悩山――現在の磐梯山に、左右様が当時『封』の力を持っていた者の協力を得て封じたはずのそのツガイは、つい先日、何者かの手によって封印が解かれたようで――
兄與弟
ユルの強烈なハッタリと左右様の力で、なんとか手長足長を倒すことに成功する一行。そして一行は、その近くから飛び立った一頭の蝶こそが、真にユルたちを尾行していた正体だと気が付いた。この蝶はアスマのツガイ・朝霧の一部で、影森屋敷からずっと後をつけていたのだ。蝶を潰し今度こそ尾行を撒いたユルたちは、手長足長の主であるケンという少年を見つけ出す。契約したツガイの邪悪さに、自らマヨイガに閉じこもっていたケンは、実は――
番小者與祈禱師
先代・田寺の息子で、デラの異母弟であるケンも、ユルたちの共同生活に加わることになった。より一層賑やかになるマンションで、ケンはユルに「強くなりたい」と教えを乞うのだった。 そんな折、ユルの祖母が沖縄にいるらしいことが分かる。影森家はすでにその所在をつかんでいたが、保護できない事情があるようだ。さらに、デラは先代田寺の情報を求め、祈祷師の元へ向かう。都内のホテルの一室では、新たに不穏な動きがあって――
大凶與小凶
「こんにちは、東村――」 東村を訪れた祈祷師の腹部から現れたのは、与謝野イワンだった。彼は大小の刀のツガイを振るい、村人を次から次へと容赦なく斬り伏せていく。そして、とあるホテルの一室には、そのイワンに指示をだす男の影が。 一方、そんな惨状を知らないユルは、生まれ育った東村に想いを馳せていて――
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