もし日本の国鉄が民営化されなかったら——そんな「もしも」の世界を舞台に、この物語は幕を開ける。巨大な国有鉄道が今もなお社会を支え続けるその世界で、高山直人はごく普通の高校生として日々を過ごしている。彼の夢はシンプルで、誰もが憧れる日本国鉄に就職し、安定した将来を手に入れること。ところが、実習生として配属された先は、一筋縄ではいかない個性的なメンバーが揃う鉄道保安隊だった。なかでも、男性に対して強い敵意を持つ問題児・桜井あおいの存在は、直人にとって大きな試練となる。慣れない環境に戸惑いながらも前を向こうとする直人の周囲では、「RJ」と名乗る過激派組織が国鉄の根幹を揺るがす野望を密かに抱いていた。青春と夢、そして鉄道が交差する、ちょっと変わった世界の物語が始まる。
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